初期公開日:2022年12月14日更新日:2024年5月10日

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ヤンバルトサカヤスデについて

ヤンバルトサカヤスデの生態、家屋侵入の防止対策に関するページです。

ヤンバルトサカヤスデは台湾原産の外来生物で、日本では1983年に沖縄で侵入が確認されました。その後、九州、本州へと広がり、2003年に神奈川県内でも確認されました。近年、葉山町の一部地域において、ヤンバルトサカヤスデの大量発生が報告されています。

ヤンバルトサカヤスデの生態

ヤンバルトサカヤスデとは

  • 成虫は体長2.5~3.5cm、体色は淡黄褐色で、節間に帯状の濃い褐色の模様があります。
  • 落ち葉や腐葉土のような湿った植物質を餌としており、日当たりの悪い土壌、道端などの湿った場所を好みます。
  • 昼間は石や朽木の下に潜み、夜になると活動します。また、雨上がりの蒸し暑い日に集団で移動する性質があります。
  • 餌である落ち葉の堆積量が多い場所で異常増殖します。人家付近の林内で異常増殖した場合、群れとなって人家の敷地、家屋に浸入することがあります。
  • 農作物や人体へ直接の被害を与えることはありませんが、時に大量発生するため、群れの見た目の悪さや悪臭から、人に不快感を与える不快害虫とされています。

  ヤスデ 

      成虫 (写真提供:横須賀市生活衛生課)

ヤンバルトサカヤスデの一生

  • 卵→幼虫→亜成体→成体と発育し、寿命は約1年です。
  • 繁殖期は10~11月で交尾後は約1ケ月で産卵します。卵は1週間ほどで孵化し、幼虫は脱皮を繰り返し7月頃に亜成体となり、10月頃に多くが成体となります。※時期は静岡県での場合であり、葉山町では若干異なる可能性があります。
  • 幼虫、亜成体、成体は集団で移動する性質があり、特に、雨上がりの蒸し暑い日によく見られます。

ヤンバルトサカヤスデの家屋侵入への防止対策

1.化学的侵入防止対策

   家屋の周囲にヤンバルトサカヤスデに効果のある駆除剤を散布する。

2.物理的侵入防止対策 

   家屋の外壁下部に養生テープや梱包テープを一周巻き付ける。

3.環境整備による対策

  ・草刈りや側溝の掃除などを行い、ヤンバルトサカヤスデが好むとされる日当たりの悪い湿った場所を減らす。

  ・ヤンバルトサカヤスデの餌である堆肥、朽木等をできるだけ撤去する。

 

 【ご注意】

  ヤンバルトサカヤスデは外界からの刺激を受けると悪臭ガスを放出します。

  駆除のため、ヤンバルトサカヤスデを焼く、熱湯をかける等の行為は大変危険ですので、行わないでください。

 

 
 

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